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お年玉の起源 (産経新聞)

産経新聞に お年玉の起源についての記事:
日本の家々には福をもたらす多くの神様がいる。正月には新しい年を迎えるにふさわしい「歳神(としがみ)」が“来臨”する。歳神の魂が依(よ)りついた象徴が正月の鏡もち。「鏡開き」の日に御霊(みたま)の宿ったもちを下げ、分け合って食べたのがお年玉の起源という。

それに お年玉相場方程式も、
「…」:
「年齢を2で割って1000円を掛けた額」

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http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/091229/sty0912290900001-n1.htm

【迎春のキホン】「お年玉」編 「歳神様」の魂が福をもたらす
2009.12.29 08:56

20091229_おとしだま.jpg
( 奈良県御所市にある葛木御歳神社の「開運御歳魂(おとしだま)」。
 参拝客はお心持ちを初穂料として納め、中に入っている縁起の良いもちを持ち帰る(同神社提供))

 「日本人はよく人に物をくれたがる」。民俗学の祖、柳田国男の言葉通り、日本人は贈答好きの国民だ。年間を通して「ギブ・アンド・テーク」の行為に価値を見いだし、他人との関係を維持してきた。お年玉もその一つ。盆暮れの贈答と明確に違うのは、その中身が物ではなくお金で、その行き先が子供だということだ。ただし、お金に取って代わったのは戦後の話。江戸時代はもちや酒が主で、当時は子供のお小遣いのような感覚はなかったようだ。(日出間和貴)

 ◆もちを返す風習も
 民俗学者の神崎宣武さんによると、日本の家々には福をもたらす多くの神様がいる。正月には新しい年を迎えるにふさわしい「歳神(としがみ)」が“来臨”する。歳神の魂が依(よ)りついた象徴が正月の鏡もち。「鏡開き」の日に御霊(みたま)の宿ったもちを下げ、分け合って食べたのがお年玉の起源という。
 お年玉の風習はいつから始まり、浸透したのか。江戸以前にその原形があったとする学者もいるが、神崎さんは「庶民に根付いたのは江戸時代」と話す。もちや酒のほか、金銭、食品、雑貨など正月の贈答品すべてを「年玉」と称した。正月に歳神様が行ったり来たりすることで、相互に福をもたらすと考えられていたようだ。
 「昭和30年代後半に都市の習俗として、それまでのもちからお金へと一気に変貌(へんぼう)を遂げた。当時は高度成長期に当たり、日本が豊かになったことが大きな要因だろう。ただ、現在でも嫁いだ娘が正月に里帰りする際にもちを持参し、受け取った親は娘に対して『倍返し』ではないが、大きなもちを持たせて返すという風習が西日本を中心に残っている」(神崎さん)

 ◆これっぽっち?
 お年玉の記録は江戸時代の史料にも残る。古文書から庶民の暮らしぶりを解明する歴史学者、磯田道史さんは著書『江戸の備忘録』(朝日新聞出版)で、加賀藩士・猪山家の家計簿を紹介している。〈正月町方其の他より、すし等、年玉とて〉とあり、取引先の町人などから「おすし」のお年玉が届けられたという。
 お年玉の風習は様式を変えながらも、明治、大正、昭和と受け継がれてきた。日本人が「お互いさま」の意識を大切にしてきた証しともいえそうだが、神崎さんは「日本古来の風習が途絶えそうになると、関連する企業が消費者に古き良き風習を喚起させる。最近もおせち料理に歳神様を前面に出す食品メーカーがあったが、企業のこうした商品戦略も手伝って風習が途絶えずにきた一面もある」。
 少子化の影響でお年玉の頻度は減っても、省略されることがない。ちなみに、お年玉を入れる「ポチ袋」の、ポチには「これっぽっち」の意味があり、「少額のお金が入った袋」と解釈できる。言い換えれば、ポチ袋に高額の祝儀を入れて、見えを張るのは本末転倒。お年玉を渡す際、江戸の昔から伝わる「御霊の分配」の思いを込めれば、金額の大小はそう問題ではなくなってくる。

 ■相場は「年齢を2で割って1000円を掛けた額」
 お年玉は不況知らずといわれるが、バンダイネットワークスなどが小中学生を対象に行った調査(平成21年1月)によると、正月にもらったお年玉の平均は3万738円。
 男女別では、男の子(平均4万7097円)の方が女の子(平均2万8607円)よりも約1万8500円多かった。学年別では、小学校低学年が2万2983円、小学校高学年が3万769円、中学生が4万4249円で、学年が上がるにつれて金額もアップ。相場はその家の台所事情にもよるが、「年齢を2で割って1000円を掛けた額」を目安にしている家庭もあるようだ。
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