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日本人はずっと、自然の一部として生きてきた (産経新聞)

「キリスト教では、自然は人間がコントロールすべき存在だが、
 日本人はずっと、自然の一部として生きてきた。無意識にね。
 つまり木も岩も人間と同じ存在なんだ。
 こんな自然のとらえ方をするのは世界でも日本人しかいない。
 どうしてもっと世界に発信しないのかな」
と、日本に 12年の芸術家、Alexander Gelman氏が言う。

その通り。
日本人は太古の昔から自然を大切にしてきたんだ。
自然をコントロール/支配するなどと傲慢なことは思いもしなかった。

それに巨木や巨岩になると 神(上)様として祀った。
神様がたくさんいて それで いろいろ感謝して生きてきた。
日本人は そんな神道という文明に沿って生きてきた、はっきり意識してね。

今だってそうなんだ。 ただし 無意識にね。
ちょっと残念、だけど復活するベースはあるのさ。

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20091025_日本人はずっと、自然の一部として生きてきた.jpg
(九谷焼で作ったチェスの駒)

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/091020/acd0910200834003-n1.htm

現代アート アレクサンダー・ゲルマン 「ポスト・グローバル」今月末出版
2009.10.20 08:28

「ローカリズム」で日本の時代

グローバリズムの後は地域の多様性がぶつかりあう「ローカリズム」の時代。
ものづくりや文化、環境分野で力を持つ日本こそがリーダーになれるときだ…。
世界的な現代アートのデザイナーであり、日本の伝統工芸とのコラボレーションに
取り組むアレクサンダー・ゲルマン(42)。
10月末に出版する「ポスト・グローバル」(PHP研究所)は
日本人が忘れかけていた「日本の素晴らしさ」を“外国人の目”で再認識させてくれる。
(喜多由浩)

「なぜ、日本の時代か、って?
 日本が欧米にはない素晴らしいオリジナルの文化や技術を持っているからさ。
 国際政治の舞台では、残念ながら日本はリーダーになっていない。
 でもね、ローカリズムの時代では政治よりも文化が影響力を持つ。
 日本人自身がそのことに気づくべきだよ」

ゲルマンは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が選ぶ
「世界で最も影響力のある現代アーティスト」のひとり。
12年前に初来日し、日本の伝統文化や担い手である職人の技のとりこになった。
漆、九谷焼、江戸切子(きりこ)、和紙、文楽人形…。
やがて、「九谷焼や漆塗りのチェスの駒」といったようなコラボレーションによる
意欲的な作品が、いくつも生まれた。

日本の伝統工芸職人の質の高さ、五感をフルにいかした美的感覚は完璧(かんぺき)だ。
 20年間デザインの仕事をやってきた僕が考えもつかないアイデアを持っているし、
 ものづくりにかける情熱も素晴らしい。 
 こうした伝統の力を現在の社会につなげるために、コラボをやってみたかったんだ」

日本の良さは、こうした伝統文化だけにとどまらないという。
例えばいま、世界的な関心分野である環境問題だ。
キリスト教では、自然は人間がコントロールすべき存在だが、
 日本人はずっと、自然の一部として生きてきた。無意識にね。
 つまり木も岩も人間と同じ存在なんだ。
 こんな自然のとらえ方をするのは世界でも日本人しかいない。
 どうしてもっと世界に発信しないのかな」

政治や経済において“世界を均一化”させるのがグローバリズムとすれば、
ローカリズムは多様なシステムやモデルが存在し、お互いに影響し合ったり、
ぶつかり合う時代といえる。

「こうした世界において、オリジナルな力を持っている日本のアプローチは
極めて有効だし、きっと世界の役に立つはずだよ」

                   ◇

【プロフィル】アレクサンダー・ゲルマン

1967年生まれ。ニューヨーク、ロンドン、東京に拠点を持ち、
さまざまなメディアを駆使しながら、
アート、サイエンス、ポップカルチャーなどで意欲的な作品を発表している。
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