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家訓になった武士道

武士道は家訓。
日本は昔も今も世界への宣伝がド下手だ。

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http://sankei.jp.msn.com/life/news/110519/art11051903350002-n1.htm

雨ニモマケズ編(18)
2011.5.19 03:34

■「今日、日本の要するところは実に反省力ある愛国心なり」(朝河貫一『日本の禍機』)
福島県出身の世界的歴史家、朝河貫一は1909(明治42)年の著書『日本の禍機』で、

武士道は「父祖より伝えたる至宝」であり、日本の愛国心の源であると論じた。

そして近代における武士道を考えるうえで最も重要な“4元素”を挙げた。
すなわち、
(1)義に勇むこと
(2)堅固の意志
(3)自重、公平、抑制、礼譲、同情等の諸徳
(4)静寂、思慮、反省
-である。

朝河によると、日清、日露戦争では武士道(愛国心)は「(1)と(2)の変形であり、それで事足りた」。
が、今後は(3)と(4)、つまり、国として「他国に対して公平の態度をとり、
自国に対しては一時の国利と百年の国害とを見きわめ、国家と人類全体との関係に高明な考えをもつこと」
が求められている、と訴える。

日露戦争の結果、日本は中国東北部の満州に進出した。
以来、「中国本土に絶えず起こる旧式の外交問題は、世界にほとんど何等の興味を与えないけれど、
満州における日本のいわゆる私曲は、微細のことすらただちに欧米の隅々まで喧伝(けんでん)され」た。

朝河の在住する米国でも、かつて高かった日本の声望は失墜した。
現代の日本にとっても人ごとではないのは、朝河によればこうした事態にもかかわらず、
「日本側の説明はほとんど皆無にして、政府の弁明があっても極めて概括的にして局外者を服する能わず」。
『禍機』は、憂国と愛国ゆえの書であった。

(文化部編集委員 関厚夫)



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